『70年代の日本製娯楽映画を語るにはこの作品と横溝正史Seriesは外せないでしょう』
77年当時、故水野晴郎が解説していた日テレの水曜ロードショーのSponsorが角川書店だったので、よーこのCMが流れてました。
『母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?』のPhraseが耳にこびり付いたものでした。
あの頃は何とも思わなかった詩の1節ですが、今聴くとちょっと物悲しいですね。何となくシンミリしちゃいます。
大阪梅田のどこの劇場だったか定かではないが、Road Showを観た時は(原作も読んでいた)、
高校1年生だった事もあり『日本でも観てて退屈しない映画が作れるんだなぁ』と思ったもんでした。
それから30年近く経った頃、WOWOWで放映されたので観たんですが、LastのGeorge・Kennedyが...
原作を読んだ時、Road Showを観た時、あの終わらせ方について違和感なかったのですが。
今じゃあれは蛇足としか思えない。あれで作者は何を言いたかったのか?Hard-Boiled小説でもあるまいし。
森村誠一の作家としてのSenceを疑います。
出演陣では主役の松田優作、岡田茉莉子は勿論の事、岩城滉一のボンクラ息子役がGoodですねぁ。
台詞は棒読み、演技は学芸会並。それでも一生懸命頑張っている姿に心打たれるのだ。
DVDを買って、今又観ている私ですが、この先10年はこのDVDを観ない事でしょう。